☆カウンセリング臨床レポート☆

日本メンタルヘルス協会の研究コースが修了して、最後の臨床レポートをやっと書き終わりました。

私は、母親から聞いた話を元に書いていきました。

5月3日に父が急逝してからずっと母の様子が気になりだし、毎週顔を見に帰っていました。

7月初旬くらいから私の仕事が忙しくなって、帰れない週が続いていました。

でも、その頃から母はほぼ平常の状態になってきたみたいでした。

本当はまだまだかもしれませんが。

母からある時、「話を聞いて欲しい」と電話があり、私は帰りました。

こんな母からの申し出は後にも先にも初めてでした。

この時が母のある限界だったのかもしれません。

私は、この時に母からいろいろな思い詰めた話を聞きました。

以前から聞いていたようなことも含まれていました。

今までは、入院しても口うるさい父がいて、毎週お見舞いにいくのも大変だと

話していた母でしたが、その父もいなくなるとはけ口が無くなったというか、

やはり寂しさが出てきたのだとつくづく思いました。

むなしさが出てきたのだと思います。

だから、「もっと自分を大切にして欲しい!」と言う思いが出てきたのじゃないでしょうか。

母は言いました。「一人暮らしにはもう慣れたのよ!」

父の入院は1年7ヶ月くらいでした。

今思えば、入院中に何度も父に会っていていろいろな思い出も出来ました。

最後まで、父は私達家族の顔が分かっていました。

高齢のせいだろうし、認知症も少しあるだろうと主治医から聞いていました。

元来、絵が得意な父は、看護師さんからもらったスケッチブックに高倉健の似顔絵を描いていました。

しかし、描いた後に気に入らなくなったみたいで、消しゴムで消してしまっていたのです。

私はちょうど消す前に、携帯の写真でその絵を撮っていました。

今でも、そのスケッチブックは家にあります。母が大事そうに見せてくれました。

暑さにすごく弱い母は、今年の暑い夏がたまらないだろうと思います。

クーラーを入れている居間から出れない・・・と嘆いています。

早く涼しい秋になってほしいものです。